アスクル対Yahoo
オフィス通販事業者の最大手「アスクル」とアスクルの45%株式を持つ筆頭株主のヤフーが物凄い対立をしています。
ヤフーは、次のアスクルの株主総会で、現経営陣の退陣を要求しました。「アスクル」は、もともと、事務用品会社のプラス株式会社の事業として生まれた会社です。
今のアスクルの社長「岩田 彰一郎さん」は、元々、プラス出身で、アスクルの事業拡大に大きく貢献した方。今のアスクルを作り上げた人です。
しかし、その岩田社長が、ECサイト「LOHACO(ロハコ)」の事業損失を理由により、2012より筆頭株主になったヤフーより、退陣要求をされているという状況のようです。
さらに、元々の親会社であるプラスも、ヤフーの意見に賛同しています。ヤフーとプラスを合わせた持ち株率は、なんと56%強になります。
発行株主の50%超であれば、取締役の選任・解任、監査役の選任など、会社の意思決定の大部分を行える権利があります。
現アスクル経営陣も、ヤフーに対して、一歩も譲渡する姿勢がないので、次回のアスクルの株主総会は、大荒れになるのではないでしょうか。
2019年8月2日に開催される予定なので、あと1か月もありません。
アスクルの現経営陣を応援します
ここまで大きな日本の企業同士が、一般公開した上でバトルを繰り広げる事は珍しく、どんな決着になるか大注目です。発表されている資料を見るとYahooが強引過ぎる印象も受けますが、株式会社の原理でいうと、株主が物申すのは当然の事。株主の結果に応えられなければ、経営者は退場をするしかありません。
この問題が、LOHACOだけで起きているとするならば、私は、アスクル現経営陣を応援したいです。
LOHACOは、Yahooが運営に大きく関わっており、業績不振の原因は、Yahooにもあります。
また、ここから利益が見込めれる状態になった時点でLOHACOの譲渡をアスクルに迫るなんて、この数年間赤字を耐えてきたアスクル社に失礼過ぎ、アスクルは拒否して当然だと思います。
とはいえ、そんな感情論は株主総会では一切通用しません。ヤフーとプラスがダメと言えば、それで終わりです。
私は、内部の人間ではないので、実際のところはよくわかりませんが、今回の勝負、アスクル(現経営陣)に頑張って欲しいです。
このドラマのような展開の決着は、8月2日です。
アスクル頑張れ!