お金の話
私自身、子供にお金の教育をすることはありません。おそらく、他のご家庭でも、学校でもそうでしょう。
日本では「お金」は大事に貯金しなさい。無駄遣いはダメよ。と大人が子供に伝えることはありますが、お金の「投資」を経験させたり、指南することは、ありません。
この本は、あの村上ファンドで有名の村上さんが、子供向けに書いたお金の価値や使い方を丁寧に説明する本です。
子供といっても、中学生以上が対象でしょうか。内容は、わかりやすく大人でも十分楽しめる内容でした。
村上さんは、親が投資家だった影響もあり、幼少期から投資を行い、ひと財産を大学卒業する迄に築いたそうです。そのあとも、ファンドマネージャーで活躍され、今では投資家として大成功を収めておられます。また、寄付をしたり、お金の教育を全国に広めることで、世の中のお金の回りを良くすることで、社会全体を豊にする活動を積極的にされています。
お金を貯める難しさ
お金を貯めるには、お金が必要になります。
投資をするにしても、元手がないと、リターンを得ることができません。
収入の2割を貯蓄に回すことをこの本でも進められていますが、子育て層だとかなり厳しいと思われます。高収入な方であれば、収入2割の貯蓄ができると思いますが、日本でもフリーターや派遣スタッフで働く方もたくさんおり、貯金どころか、生活するだけで精一杯の状況です。
村上さんは、親が投資家で成功され、子供の時に投資するお金を預けられるほどのスーパーエリート。私の回りでは、そんな家庭聞いた事もありません。
比較的豊といわれるこの日本でも、ある程度の収入がないと投資できる貯蓄は難しいでしょう。でも「資金」を貯めないと「投資」ができなし、お金を貯めることは出来ません。
私自身は、後先何も考えずに「マイホーム」を35年ローンで買ってしまい、さらに、二人の教育費などで、今は「投資」どころか、貯金すら出来ない状況に陥っています。
投資の前に、お金を貯める事も難しいのです。
お金を使う難しさ
私の会社で働く方が、大昔、オレンジ共済に1000万円ほど預けて、大被害にあったと聞いた事があります。その方は、ランチもパン1個の超節約生活をして貯蓄をして、オレンジ共済につぎ込んでいました。結果、詐欺的な手段だとわかり、大変な思いをされたようです。
私自身も、1ドル120円の時にドルをたくさん買って、1ドル90円(民主党政権時代)で、ドルを手放し、大損した経験があります。
なんで、こんな事が起きるのかと言うと、お金の使い方を知らなかったから。
お金を貯めるのも難しければ、お金を使って増やす事も非常に難しいのです。
なので、お金リテラシーのない人が「大金」を手にしても、投資により、さらに増やす事はできないのです。だから、こそ、村上さんは、「使い方」もしっかり勉強するべきと、この本でも強く説いています。
読むなら、生涯投資家もオススメ!
私自身、35年ローンで家を買ったり、車で浪費したり、ドル投資で失敗したりと「お金の使い方」は、ド素人です。
でも、このような本をたくさん読むことでもお金リテラシーは高められます。
「投資」の入門編という意味では、「いま君に伝えたいお金の話」は、とても分かりやすくてよい本です。
また、村上さんの本だと、この本も超オススメです!
スリリングな展開の連続で、超楽しめました。
お金なんて、どうでもいいと感じる事もありますが、お金がないと家族を養えないし、人付き合いも出来ません。
お金リテラシーを高めるには、知識を蓄えること。お金のプロの村上さんの2冊で、しっかり基礎や考え方を学べると思っています。
今なら、Kindleで安くなっているので、是非!!
それでは ぐっさん。