定年前50歳から始める「定活」
まだ43歳の私ですが、50歳から始める「定活」を読みました。
この本には、定年前の心構え、行動、考え方が具体的に書かれています。その内容は、私自身も納得できる提案ばかりだったので、大変興味深く読ませて頂きました。
たくさんの提案が本書には示されていますが、特に納得したトピックスを皆様にもご紹介します。
50歳を過ぎたら会社の人間とは付き合わない
著者の大江さんは「50歳を過ぎると社内の人間ばかり付き合わないようにすること」と言います。
なぜ、社内の人間と付き合ってはいけないのか。
その理由は、3つです。
- 知識や思考が偏る
- 後ろ向きな話になりがち
- 新しい体験やアイディアが生まれにくい
1.知識や思考が偏る
同じ会社で長年働いていると知識も思考も似てきます。異なる意見をもつ人がいると会話が弾みますが、同じ会社の人間だとそうはなりません。
2.後ろ向きな話になりがち
同じ会社との飲みの場では、どうしても経営や上司の批判になりがち。せっかくのリフレッシュの機会や新しい知識や体験を得るための時間を、単にストレス解消の為に使ってしまうのはもったいない話。
3.新しい体験やアイデアが生まれにくい
異なる組織や文化の人たちと交わることで、今まで考えもつかなかったアイデアや物の見方が出てきます。ところが、同じ会社の人たちと付き合っていると、そうした新鮮な発見を得ることができません。
以上、この3つが本書で示されている「50歳を過ぎたら会社の人間とは付き合わない」理由です。
※本書では、この3つがもっと丁寧に書かれています。
若くてもこの思考はとても大事
大江さんは、50歳から....と書かれていますが、この3つの理由。20代の若い社員時代からでも実践すべき内容だと感じます。
同じ会社の人間に信頼を得ることも大事ですが、外の世界を知らないと「井の中の蛙」になってしまいます。だから常日頃から外部の人と接触する。尊敬する経営者や若くても行動力がある人は、取引先の中でも探せばたくさん見つかります。自分が少しでも憧れを抱く方がいれば、是非、飲みに誘いましょう。仕事の場では聞けない考え方を聞くことで、自らの知識も格段に広がりますし、考え方も変わります。
会社を辞めると、ほとんどの方は、元の会社の人との連絡がなくなるようです。なので、大切なのは、会社を離れても、付き合える人を見つけること。
定年前になってから、そんな人を見つけるのは難しい。若い時代から長く付き合えた人がやっぱり信頼をおける人になります。
私の周りには、50歳以上の先輩方はたくさんいるので、是非、この本を読んで欲しいと思っています。そして、定年になる前に、しっかり準備して欲しいです。
それでは ぐっさん。