能力と給料
一般的な企業人の場合、能力のピークは30歳前後に来るようです。
もちろん経験値という意味では、若者よりシニアが有利という点もありますが、それは経営とか戦略を練る立場で仕事をする場合の話です。
20代 で 言われた事だけをやる人 ※新人
50代 で 言われた事だけをやる人 ※経営ポジションに上がれなかった人
だと、意外と同じような仕事をしている場合が多々あります。
それでも、20代より、50代の給料は圧倒的に高いです。(下図参照)
「学歴なんて関係ない」の真実 生涯賃金これだけ違う|マネーコラム|NIKKEI STYLE
日本では、民間企業も公務員も同じで、今の実力(稼ぎ)に対して給料が支払われるのではなく、その企業の人事制度(勤続年数)や過去の仕事の実績によって、給料が支払われているのです。
年功序列の給料体系
私自身、30代から、ほぼ同じような仕事をしていると感じています。
今、43歳で仕事をさぼっているという感覚ではなく、30代から猛烈に仕事をしていて、それが今まで続いているという感じです。
でも、30前半の給料より、40前半の給料は、1.5倍に増えています。
同じ仕事量で、給料1.5倍。
それが、終身雇用制度と言えば、それまでなのですが、仕事が同じでも、給料が違う違和感を強く感じています。
今が貰いすぎなのか、30前半の頃が低すぎだったのか。。
私の会社は、昇給をして給料が上がる仕組みなので、年齢だけで給料が決まるわけではありません。ただ、どれだけ優秀な若者がいても、一気に課長や部長になれるわけでもなく、給料は年齢アップによって、徐々にしか上がりません。
私の部署にも、20代で、50代よりも仕事ができる人間は多々います。
でも、20代も給料は、50代の給料の半分。
でも、そんな時代は、もう終わるかもしれません。
若い子の給料は上がっていく
みずほ証券、ユニクロ、鹿島、キューピーなど、初任給を引き上げ、採用競争力を上げるようです。みずほ証券の新卒25万5000円は、凄いですね。
今、有名大学を出ても、大企業や官僚になる道を選ばず、小さなスタートアップ企業に入社する学生も多いようなので、知名度がある企業だからと言って、優秀な新人を採用するのは一苦労なのでしょう。
やはり大きい組織だと、歯車として仕事をする期間が長くなるので、自分の成長スピードが遅くなる。また、年功序列社会なので、ビジネスで成功しても、給料にすぐに反映されない。だから、スタートアップ企業に入って、新しいチャレンジをしたいのでしょう。このような流れは、今後ますます拡大するでしょう。
私の会社も、若者の昇格スピードを上げるという人事制度変更を行うことが決まりました。今までは、一つ役職をアップに、最低3年というルールがありましたが、今後はそのルールを撤廃し、実力がある人は、どんどん上に上がっていく仕組みに変更します。
これにより、若くても実力がある人はドンドン出世する。逆に実力がない人は、年齢を重ねても給料が増えないという事になります。
日本の年収別のグラフ。実力主義が強まれば、こんな世界になってしまうのでしょうか??
※このグラフは、イメージです。実際には、ここまでフラット化することはありません。笑。
給料の二極化
富の集中は米国では特に加速しており、米国で最も裕福な3名(ジェフ・ベゾスとビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット)の資産額の合計は、米国人の下位50%の資産額の合計を上回っているといいます。
日本もこれに追随して、富の格差が大きくなる予感がします。
終身雇用が終わり、実力がある人の給料がアップ。実力がない人は、年齢を重ねても給料はそのまま。
若者は、頑張れば大チャンス
私のようなおっさんは、これから頑張らないと、リストラの危機!!
令和は、そんな時代に突入していく予感がしています。