自分の頭で考えて動く部下の育て方(篠原信さん)
今日は、この本を読みました。
「自分の頭で考えて部下の育て方 上司1年生の教科書」です。
2019年3月11日現在、Kindle Unlimited加入者だと無料で読めます。
この本、私のような上司になりたての方や上司をやっていている中で困っている方に、ピッタリの1冊です。
上司のあるべき姿とは何かを、とても分かりやすく解説してくれる良書です。
体育会系のノリは一切ないので、20代後半から30代の若手上司にもピッタリですね。
本日は、この本の中から、特に気に入った部分を皆様にご紹介します。
上司の非常識な六訓
上司として知ってほしい「心構え」6つについて、とても共感しました。
<上司の非常識な六訓>
- 部下ができたら楽になると思うなかれ
- 上司は部下より無能で構わない
- 威厳はなくて構わない
- 部下に答えを教えるなかれ
- 部下のモチベーションを上げようとするなかれ
- 部下を指示なしで動かす
上から順に解説していきます。
1.部下ができたら楽になると思うなかれ
これは、あたり前ですね。上司は部下に仕事を振って楽をするポジションでは決してありません。部下に気持ちよく仕事してもらう事が、上司の務めです。
2.上司は部下よりも無能で構わない
これは、意外でした。上司は、部下より優秀でなくてはならないと思っていたからです。でも実際は上司が働きすぎると、部下は逆にやる気をなくしてしまいます。
上司の仕事は、部下が持っている潜在能力をできる限り引き出し、仕事の上で発揮してもらうことだ。そのために雑用をこなし、部下が高いパフォーマンスを発揮できるようにお膳立てする。上司の仕事は、部下が仕事をしやすいようにお膳立てする雑用係だ。
3.威厳はなくて構わない
私もそうですが、威厳が全くないです。前の上司は、とても威厳がありました。
でも、威厳なんて全然気にしなくて良いそうです。
怒ったりしたりして、人を恐怖で支配する人は、逆に考えない人を生んでしまうようです。自ら考えて動く部下を育てるには、威厳など一切必要ありません。
4.部下に答えを教えるなかれ
上司が部下に手取り足取り仕事を教えてしまうと、部下は仕事への情熱を失い「指示待ち人間」になってしまいます。いろいろと教えたい気持ちをぐっと抑えて、本人のやる気を出させる。自分で知恵を絞って考えた行動は、絶対に忘れないし、仕事にもやりがいが出ます。
5.部下のモチベーションを上げようとするなかれ
熱心に教え込み、仕事のやる気を出させようとするのも逆効果のようです。一番大事なのは、モチベーションを下げる要素を取り除いて上げる。モチベーションを下げる要因を除去すると、部下の意欲が勝手に湧いてくるようです。
6.部下を指示なしで動かす
部下にドンドン指示を出して、組織を仕切る。それはとてもカッコいいことですが、これをやり過ぎると、やはり組織はダメになるようです。部下を指示なしで動かす秘訣は、部下に答えを言わずに、部下に答えを追及するように促す。つまり、答えに誘導するような質問をたくさん出して、自ら回答を得やすい状況にもっていく事がベスト。
マネジメントを本で学ぶ意味
ここ最近、マネジメントの本を3冊ほど読みましたが、大体、上記で説明したような事が書いてあります。
部下を抑えつけたり、強く指導したり、何から何まで指示を出したりする上司が素晴らしい!!!なんて、どの本にも書いてありません。
しかし、実際の現場では、そのような上司はたくさんいます。
本を読まない人なのか、空気が読めない人なのか。。
何を思ったかというと、マネジメント職になった際は、これら関連本を読んだ方が絶対に良いです。
無駄な苦労をしなくても良いし、部下も喜ぶし、皆が活躍すれば、会社もハッピーだし。最高です。
マネジメントスキルは、本で学ぶ。
そして、実践で磨く。
これしか、ないですね。
それでは ぐっさん。