部下を叱る
誰でも上司に叱られると気分は良くありません。私自身、基本ポンコツなので、よく上司から叱られます。
叱る人のタイプもいろいろです。
- 感情任せで、怒鳴りつけて叱る
- いつまでネチネチ叱る
- 人格を否定するような強烈な言葉で叱る
また、叱られる側の感情もいろいろ。
- 叱られて凹むタイプ
- 全然気にしないタイプ
- 露骨に怒りを感じ、反撃するタイプ
部下を正しい道に導く為には、上司は必ず部下を叱る必要があります。でも、正しい叱り方を理解していないと、結局問題は解決せず、最悪、人間関係も悪化してしまいます。
じゃぁ、私たちはどのように部下を叱れば良いのでしょうか。その一つの答えが、ANAの叱り方が素晴らしいと感じましたので、ご紹介いたします。
ANA流の叱り方
①叱る根拠を準備する
叱るべき事実を正確に記録し、相手に提示。いつ、どこで、それの何がダメだったのか、どのルールに反しているのかを正確に指摘する。
②レッテルを貼らない
「あなたが悪い」という結論ありきで話を進めないこと。相手の意見や主張を聴きながら、あくまで事実ベースで冷静に話す。
③個室で話す
叱る時は、ほかの社員に気づかれないような個室で。その際は、感情に任せて「怒る」のではなく、戦略的に「聞く」ことが重要。
④指摘は短く、最後は笑顔で
いつまでダラダラ叱らない。しっかりと事実を元に叱った上で、最後は笑顔で終わる。
部下のミスは、人命にも繋がる空港会社ANAで実践されている叱り方4つ、非常に納得ができます。
「怒る」と「叱る」の違い
間違った叱り方をしている人のほとんどは、感情任せに怒っている人ではないでしょうか。叱ると怒るは、違います。
叱る:相手のことを考えたときに出る行動。つまり手段
怒る:自分が思いどおりにならないときに噴出する感情。つまり結果
この違いを上司がしっかりと理解していないと、部下を叱っているつもりが、部下を怒っているだけになるわけです。
例の教師パンチを例に「怒る」と「叱る」の違いをB-CHANさんも解説されています。とても共感でき、参考になりました。
「一緒に悩んでいる人」を部下は求めている
部下にとって、マネージャーとはどういう存在であるべきか。とてもシンプルだと思います。一緒に苦しんで悩んでくれる人です。最初からすぐにうまくいく人などいません。いいことばかりが起きるわけでもない。まっているのは、苦しみであり、悩みであり、辛さです。そういうときに、上からの目線ではなく、同じところまできちんと降りてきて、一緒に苦しみ、悩み、考えてくれる。そんなマネージャーを部下は求めているのです。
引用

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私自身、4月より初めて部下を持ちます。その中で、今後「叱る」ことも多々発生するでしょう。その時に、上から目線で頭ごなしに「怒る」のではなく、部下の主張をきちんと聞きながら落ち着いて「叱る」を実行したいです。
それでは ぐっさん。