人事評価の難しさ
サラリーマンで働く人の多くは、上司から人事評価を受けたり、逆に部下に人事評定をつけている方が多いのではないでしょうか。
そもそも、人が人を100%正しく評価することは絶対にできません。
人なんて、自分でも親でもどんな人間か、能力かわからないのに、人様が正しく評価できるわけがありません。
でも日本は資本主義社会ですし、企業はピラミッド型です。社長をトップとして、部長、課長、ヒラ社員など役職をつけて従業員を管理しないと、組織が回りません。
- 誰かを上にあげることをしないと、組織が回らない。
- 優秀な人間に高い給料を上げないと、やめてしまう。
- だからといって社員全員に良い評価と良い給料を渡すこともできない。
どんな企業であれ、ある程度の人事評価は会社に必要なのです。
評価の基準
人事評価の基準は、部署や職種によっても違うし、会社によっても異なると思います。
私も20年の会社員生活の中で、いろんな上司からいろんな評価を受けてきました。
私が公平だと思う人事評価は、数字の達成で判断する人事評定。
営業職の場合、数字を達成していたら〇、数字が未達であれば✖。
但し、この数字だけで評価をする場合の危険性もあります。
- 誰よりも努力しているのに、数字が達成できなかったAさん。
- 誰よりもサボっているのに、運だけが良くて数字を達成したBさん。
数字だけで、評価するとAさんが✖で、Bさんは、〇になります。
管理職であれば数字が全てなので、この評価は正しいですが、新人社員でこの評価をしてしまうと、Aさんはやる気をなくしてしまいます。
また、総務部とか人事部など、数字だけで表しにくい部署もあります。
いずれにせよ。どこの部署でも正しい人事評価をつけると言うことは非常に難しいのです。
人事評価の8割は好き嫌いで決まる。
人事評価の8割は、好き嫌いで決まります。
自分が可愛い部下の評価には甘く、自分が気に入らない部下には評価が厳しくなります。
20年、いろんな部署を見てきましたし、社外の方にもいろいろ聞きましたが、これは残酷な事実です。
数字で決める、達成目標で決めるなど、いろんな評価ポイントはありますが、二人の部下が全く同じ達成度だった場合、二人ともに良い評価をつけることはできません。
なので、結局最後は、自分の好き嫌いで人を評定するしかないのです。
- 上司に嫌われたら評価が下がる。
- 上司に好かれたら評価があがる。
非常に不公平だと感じる方もおられると思いますが、これは事実です。
人事評価の8割は好き嫌いできまるのです。
どうすれば、人事評価を上げられるのか?
仕事の成果を上げる
これが出来ないと、どれだけ上司に気に入られていても、良い評価がもらえるわけがありません。一番大事なポイントです。
成果が出たことを超アピールする
自分とやった仕事で効果が出た場合、一人でも多くの方にアピールしましょう。私も、良い結果が出た場合は、社内メールなどで超アピールします。笑。逆に大失敗した時は、静かにしましょう。
他の部署や取引先からの評価を上げる
他の職場や取引先、お客様からの評価が上がれば、自社や自部門での評価も連動して上がります。人事評価は、最終的に他の部署との調整も入ります。他の部署から評価が高ければ、高いほど有利になります。目上の上司だけでなく、会社全体と社外からの評価や信頼を勝ち取りましょう。
上司を嫌いにならない
人間、嫌いになると必ず態度にでます。上司に良い評価をもらいたい場合は、上司を好きになりましょう。最悪と思っている上司でも、良いところは必ず見つかります。上司にいつもケンカ腰の態度をとっていると、結局、自分が不利になります。
人事評価に文句をいうべきか
最高の結果を出しているのに、思っていたよりも人事評価が悪い時があります。
私も過去なんど経験をしたことか。ホント悔しい気持ちでいっぱいになります。
私自身は、お金が下がるというよりも、認めてもらえなかった事がショックになるタイプです。皆様は、どうでしょうか?
上司に文句を言うべきか、言わないの判断は、非常に難しいです。
私の場合は、ぐっと我慢します。
自分の実力が足らなっただけ、次は絶対に良い評価がもらえる!
そう思い込んで、前向きに考えることにしています。
人事評価に文句がある場合は、言える人は、言っても良いでしょう。
恐らく結果は変わりませんが、自分の気持ちも上司に伝えられるし、上司からも評定の理由をしっかり聞けるでしょう。文句が言える相手であれば、言っても良いのではないでしょうか。悔しい思いをして、やる気をなくしてしまうよりは、ずっとマシです。
人事評価よりも真の実力を
いろいろ書きましたが、人事評価なんて、適当なものです。
8割は好き嫌いで決まる部分もあるし、景気の良い部署なら勝手に評価もあがるし、マイナストレンドの部署なら頑張ったって評価は下がります。
なので、その時の人事評価を気にしすぎる事だけは絶対にやめましょう。
私はいつも心がけていることは、真の実力をつけること。
真の実力をつけておけば、数年間、評価が悪かったりしても、いつか必ず浮上できます。
逆に、目先の評価にこだわり過ぎて、実力をつけなかったら、どれだけ人事評価が高くても、いずれ下降します。
長期スパンでみると、実力がある人が必ず上にたつ。
これを知っていると、残酷な人事評価もさらりと受け止められます。
長期スパンでみると、実力がある人が必ず上にたつ。
(繰り返し)
ぜひ、この言葉を信じて、一緒に頑張りましょう!
それでは ぐっさん。