ぐっさんの考え

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「カルト宗教信じてました」(たもさん)を読んで

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カルト宗教

Kindleで 「カルト宗教信じてました」を読みました。

カルト宗教信じてました。

カルト宗教信じてました。

 

 

この本は、著者が10歳に母親に連れられてカルト宗教に入信し、そこからいろんな苦労を経験し、最終的にはカルト宗教を辞める話です。

 

この本、すべてイラストで描かれており、シリアスなネタにも関わらずサクッと読めます。また、内容も非常にわかりやすいです。

 

カルト宗教にハマっている友人、知人がおられる方は、是非読んでほしい1冊です。

 

この本を読んでカルト宗教の怖さや苦労をたくさん学びましたので、感じたことをシェアいたします。

 

母親からの誘いは、断れない

著者は、10歳の時に母から「カルト宗教」を進められました。

その家族は、お父さんなど「母」以外は、カルト宗教を信じていない状態の中で、著者だけが母の勧誘により入信しました。

 

幼いころからカルト宗教の行事などに強制参加させられていた為、部活や自由恋愛など子供としての楽しい時間は一切なかったようです。

 

よく、友達や知人から宗教に誘われ、親が止めるというケースは多々聞きますが、親がまだ幼い子供に対して誘うとなると、誰も止めることができません。

 

母は、善かれと思って子供にもカルト宗教への道を進ませています。

なぜなら、「自分の子供には、絶対に幸せになって欲しい」からです。

 

子供としても母の存在は、絶対です。

多少違和感もありながらも、母を信じ、またそのカルト宗教も信じたようです。

 

洗脳は、なかなか解けない

みなさまも怪しい宗教やビジネス、団体等に誘われたことはないでしょうか?

 

私も42年間生きてきているので、そのような経験は多々あります。

 

幼い時、母がある宗教を熱心にやっていたので、私と2歳上の兄二人で土日集会などに数回参加したことがありました。私の場合、母自身が直ぐに宗教に飽きて(笑)助かりましたが、もし母が熱心に宗教を続けていたら、著者と同じ人生を歩んでいたかもしれません。

 

宗教活動って、科学で考えたら絶対にありえないことばかりなのですが、のめり込んでいる最中は、その不自然さに全く気が付きません。

 

その後の人生も、何回か宗教や怪しいビジネスへの誘いは多々ありましたが、上手く逃げています。

 

怪しい宗教や商売が厄介なのは、必ず人を巻き込もうとします

そして、周りがどれだけ止めても、耳を傾けてくれません。

 

親が止めても、友人が止めても、全然、聞きません。

 

人間、一度洗脳されると、自分への反対意見は、全てシャットアウトします

 

人の洗脳を解くことは、非常に難しいのです。

 

カルト宗教での人間関係

この著者の方は、カルト宗教で出会った旦那様と結婚し、今は二人ともカルト宗教をやめて幸せに暮らしています。カルト宗教に入らければ、その出会いもなかったわけなので、結果的に良かったかもしれません。

 

カルト宗教に入る人達は、決して悪い人ではありません。

どちらからと言うと、素直で心優しい人が多かったり、天才肌の人も多くおられます。

 

カルト宗教は、人間のつながりが凄く強いです。また、信者同志は、怖いぐらい同じ志で行動しているので、同じテンションで会話もできるし、楽しいと感じている人もいます。

 

現代は、人間の横と横とのつながりが弱くなってきています。

 

カルト宗教にハマっていると

①同じ仲間がいる。

②志を共有できる。

③集会やイベントなどで同じ時間を過ごせる。

 

その結果、自分の生きる意味が、その宗教活動にあると感じるでしょう

 

だから、楽しい。だから、周りも誘う。

 

本人にとっては、これが宗教に入るメリットなのでしょう。

 

カルト宗教から覚める瞬間

恐らく、入信してしまうと凄腕カンセラーでないと洗脳は解けないでしょう。

なので、カルト宗教への対策は、絶対に入らない事に限ります。

 

洗脳とは、親でも解けない、知人でも解けない、本人でも解けない非常に怖いものです。

 

この著者は、強烈な2つの出来事があり、洗脳から目覚めました。

 

  1. 著者のお子様が心臓の病気になり、輸血をしないと助からないと医者より診断された。しかし信仰する宗教は、輸血を禁止していました。しかし子供を救う為に輸血を選び子供は助かりました。
  2. 自分が入っているカルト宗教を本やYouTubeで調べまくりました。そうすると、カルト宗教の可笑しな部分が見えるようになりました。同じくカルト宗教を信じていた夫に相談すると、夫もカルト宗教の異常性に気が付き、夫婦二人で脱退しました。

著者は、娘さんが大病にならなければ、カルト宗教を抜けれなかったかもしれません。

著者の夫が、脱退に反対していれば、今も続けていたかもしれません。

 

カルト宗教を自分自身で気が付き、洗脳から覚める。

それは、非常に難しいことだと感じます。

 

カルト宗教に入らない為の対策

著者のように、幼い時期に親から洗脳教育を受ける場合は、防ぎようがありませんが、ある程度大人になれば、防衛する方法はあります。

 

それは、このような本を読むことです。

 

  1. 洗脳により起きた凶悪事件を調べる
  2. カルト宗教を調べる。
  3. 宗教とは何なのかを調べる。

 

先ほども書いたように、洗脳されてしまえば、もうそれが良い事なのかどうかはわかりませんし、脱会することなんて考えられなくなります。

 

必要なことは、冷静な時、なにも洗脳を受けていない時に、これらの情報を頭に入れることです。そうすれば、何が正しくて何が誤りなのか、何が良い宗教で、何がカルト宗教なのか冷静に判断できます。

 

著者のたもさんは、カルト宗教から無事脱退できて本当に良かったです。 

 

みなさまも、是非、この本を読んで、著者の貴重な経験を自分の経験に加え、周りのカルト宗教に強い壁を作りましょう!

カルト宗教信じてました。

カルト宗教信じてました。

 

それでは

ぐっさん。