ぐっさんの考え

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106億円カジノで負けた男 井川 意高さんの「溶ける」を読んで

大王製紙前会長 井川 意高さんの「溶ける」を読んで

 

自分の会社からお金を借りて、106億円カジノで負けた

大王製紙前会長 井川 意高さんの「溶ける」を読みました。

 

「なぜ、名門企業のトップである井川さんがギャンブルにハマり、

会社のお金を106億円も使い込んでしまったのか??」

 

この事件は、一時期、新聞やニュースで話題になっていましたので、

どういう経緯で事件が起きたのか気になる人はたくさんいるのでは

ないでしょうか?

 

 

この本を読むと、全てがわかります。 

 

井川さんの人生は、凄まじく、一般庶民ではなかなか理解できない部分も

ありますが

 

「ギャンブルで人生が狂う」

 

究極の事例を、井川さんの本を通じて、知ることができました。

 

競馬やパチンコなど、ギャンブルを辞められない人、

自分の周りにギャンブルをする人がいる人

 

是非、この本を読んでほしいです。

 

今日は、特に印象に残ったことや学んだことを

皆様にご紹介いたします。

 

天才 井川 意高さん

著者である井川さんは、超優秀な頭脳の持ち主です。

この本では、謙遜して書かれておりますが、並みの頭脳ではありません。

 

小学校5年生の時、初めて受けた代々木ゼミナール全国模擬試験で、全国2位。

中学受験で、麻布中学校と筑駒に合格。

筑駒で中高を過ごし、現役で東大法学部に合格。

 

さらに、お父さんの会社である大王製紙に入ると、

次々と会社の業績を拡大し、42歳の若さで社長まで上り詰めます。

 

勉強も仕事も完璧にできる男で、カジノにさえ手を出さなければ、

日本を代表する経営者になっていても不思議ではない器の持ち主です。

 

ギャンブルで106億円負けるまでの流れ

井川さんは、家族の海外旅行で、遊び程度にカジノを始める。

マカオでのカジノ遊び(VIP)にハマり、どんどん掛け金が増えていく。

巨額のカジノの負けをさらにギャンブルで取り返す為に、

どんどんお金を借りてしまい、最終的には、自分の会社からも106億円の

お金を引っ張り、カジノに使い込んだ。

社内の告発メールで、お金の使い込みが発覚し、検察に逮捕される。

 

「溶ける」を読んで感じた5つのこと

  1. どんな優秀な人でも「ギャンブル」の沼に入ると抜けられない。
  2. どれだけお金持ちでも「ギャンブル」で破産する。
  3. かける金額の大小に変わりなし。
  4. 破滅への切っ掛けは、些細な事から始まる。
  5. パチンコ多すぎる日本は、世界一不健全なギャンブル大国。

 

1.どんな優秀な人でも「ギャンブル」の沼に入ると抜けられない。

井川さんは、上記で説明した通り、超優秀な人間です。

東大合格や、大王製紙の業績回復なのは、親の力ではありません。

実力です。

そんな井川さんでも「ギャンブル」に一回のめり込むと、

そのギャンブル沼からは、抜け出せませんでした。

 

「ギャンブル」は依存症の高い麻薬(ヘロインやコカイン)と同じ。

 

井川さんも、結局は逮捕される前でカジノを辞めることができませんでした。

2.どれだけお金持ちでも「ギャンブル」で破産する。

井川さんは、超お金持ちです。

結局、106億円カジノで負けても、裁判が始まる前に、全額返金しています。

 

しかし、この事件で、創業家である井川家は、大王製紙から追放されます。

何の関係もない、父や弟も、会社を離れることになりました。

 

資産数百億円を持っている資産家でも、そのVIPのお金をも一瞬に奪いとる

相場のカジノは、存在します。

 

井川さんは、シンガポールのカジノで、一晩で20億円かったり負けたりする

ギャンブルをやっていたようです。常軌を逸しています。。

 

3.かける金額の大小に変わりなし

井川さんがマカオのカジノで負けてしまい、106億円もの金を自分の会社から借りること

 

 

日本のパチンコにのめり込んだオッサンが、消費者金融から50万円お金を借りること

 

と本人の感覚的には、全く同じことです。

 

たまたま、井川さんは、多額のお金を動かせる人だったから、

超ハイレートなマカオのカジノに夢中になり、多額の負債を発生させた。

この事象は、パチンコで負けて自己破産するオッサンと同じという事です。

 

かける金額に関係なく、ギャンブルにハマると、破産への道に進むのです。

 

4.破滅への切っ掛けは、些細な事から始まる。

 井川さんがギャンブルののめり込んだキッカケは、

下記の2つです。

 

①家族旅行で、たまたまカジノに行って大勝ちした。

②ジャンケットK氏と知り合った。

 

どちらも偶然の出来事で、①②がなければ、井川さんは、

今でも大王製紙のトップとして活躍されていたでしょう。

 

5.パチンコ多すぎる日本は、世界一不健全なギャンブル大国。

日本は先進国の中で一番、ギャンブル依存症が多いようです。

その理由は、パチンコです。

 

「ギャンブル」依存症になってしまうのは、

完全に本人の責任ですが、これだけ、パチンコが身近にあると、

パチンコ依存症の人は、なかなか抜けられません。

 

「溶ける」を読み終えて

井川さんの失態により、大王製紙の皆様や井川家の他の人には、

大変な損害をもたらす事になりました。

 

しかし井川さんは、この事件により、

大王製紙の三代目経営者としてのプレッシャーから解放されました。

 

幼い頃から父からの英才教育を受け、会社では42歳の若さで経営トップになり、

相当なプレシャーを日々受けていたのでしょう。

カジノに没頭してしまったのも、現実逃避の安らぎの場所がマカオ

シンガポールのカジノしかなかったのか知れません。

 

井川さんがやった事はけして許される事ではありませんが、事件の出来事を包み隠さずこの本にしてくれた事で、私たちは、この過ちから正し答えや生き方を学ぶことができます。

 

一流のサスペンス映画よりも、波乱万丈で面白い実話ばかりの

内容になっていますので、興味のある方は、是非読んでほしいです。

 

 

巻末に、約4年の刑期を終え、全てに開放された井川さんの前向きな明るいコメントがありました。

 

ホリエモンこと堀江貴文氏は、刑務所に入る直前の私に「失敗をしない人間などいない。人生は何度だってやり直せる」と言ってくれた。私は108億円6000万円を見事なまでに溶かし、カネの沼で一度は溺れ死んだ。これらの人生を通じて、私は再び立ち上がる。

丁か半か。

吉か凶か。

人生という名のギャンブルは、これからが本番なのだ。

 

井川 意高さんのこれからの復活の人生がどうなるか。

 

楽しみです。

 

 

それでは

 

ぐっさん。

 

 

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