ぐっさんの考え

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転職はタブーという世界を変える!「転職の思考法」北野 唯我 (著)を読んで

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「なぜ、この本を書いたのか?」と問われたら、私はこう答えます。

 

すべての働く人が「いつでも転職できる」という交渉のカードを持てば、結果、今の職場も絶対によくなると確信しているから。

 

北野唯我 (著者)

 

現在、Amazonの転職カテゴリー 第1位のベストセラー

「転職の思考法」北野 唯我 (著)を読みました。

 

みなさん「転職」をどのようにお考えですか?

 

「転職」=タブー

「転職」=恐怖

 

と感じている人もいるでしょう。(私)

 

でも、本読み終えて、

「転職」は、自分自身も社会全体も明るくするものだとわかりました。

 

転職とはどういうものか?

 

この一冊の本に、ギュッと詰まっています。

 

転職を考えている人もいない人も、是非、お読みください。

 

  

私のプロフィール

転職は、自身の年齢や職種、家族構成などにより、考え方に大きな違いが出ると思っています。そこで、まずは私のプロフィールから簡単に。

 

年齢 42歳

家族構成 嫁、子2人=4人家族

自宅 戸建て (35年ローン/残り26年)

勤続 20年 (今の会社)

仕事内容 営業・企画 (中間管理職)

 

今、勤務している会社は、老舗企業。

嫌な人間もほとんどいませんし、比較的ホワイト企業です。

 

ただ、将来の不安は、多々あります。

 逆ピラミッド型の社員分布、社員高齢化、市場(マーケット)の縮小、AI時代で仕事の縮小が予想される職種。正直、今の給料のまま定年まで働くことは不可能に近いと感じています。

  

転職への思い

市場(マーケット)の縮小により、10年前に会社全体で、早期退職の募集がありました。かなりの退職金上乗せが提示されましたが、当時は、他企業で働くことは考えられず、そのまま会社に残りました。今振り返っても会社に残る選択をした事は正しかったと感じています。

 

30歳~40歳の間は、転職の「て」の字も考えていませんでした。今振り返ると、何も考えてなかった時代。(失われた10年)バカでした。

 

40歳過ぎから、また転職や独立を考えるようになりました。

 

「独立」は、先日も記事にした「雇われない、雇わない」一人仕事に挑戦したいという気持ちです。

  

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「転職」は、会社の将来性を考えると定年までは働けないと感じているから。

 

「独立」「転職」どちらがしたいかというと

 

今は、「独立」への思いが強いです。

 

この本は、小説仕立て

転職の本なのに、なぜか小説仕立てで物語が進行します。

小説としても、シナリオが面白いので、1冊を飽きずに読めますね。

 

 <主な登場人物>

青野  

この本の主人公 転職を考えている人。

 

黒岩  

経営コンサル、転職エージェントの顔を持ち、青野への転職のアドバイスを行う。

 

業界ごとに違うエスカレーターの向き

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転職は、伸びている産業に行くべきと黒岩は、言います。

 

同じ努力をしても、伸びている産業に乗れば、勝手に売り上げが上がっていく

逆に縮小している産業を選べば、下がる売り上げを必死でリカバーしなくてはいけません。

 

みなさんの会社は、エスカレーターの向きは、どっち向きでしょうか?

 

私の会社は、産業が縮小している業界の為、エスカレーターの向きは下向き。。

みんな必死にやっていても、前年比 売上100%をキープするのが精一杯。

 

産業の縮小は、努力で超えられないモノだと身を染みて感じています。

 

逆にエスカレーターが上に向かっていると、努力しなくても売上はつくれます。

 

このように「転職」は、エスカレーターの向きが上りなのか、下りなのかを判断する目が必要と黒岩は言います。

 

私の会社で言えば、約30年前は、エスカレーターの向きは、上向きでした。

私が入社した頃(20年前)からは、ずっと下向きですね。

 

不運な40代。。。

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マーケットバリュー

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技術資産とは、他の会社でも通用する技術。

業界の生産性とは、一人あたりの粗利。

人的資産とは、人脈です。

 

この本では、20代は専門性、30代は経験、40代は人脈を作れと黒岩は言っています。

 

特に印象に残ったエピソードを一つ。

 

青野は、プログラミングなどの専門性が全然ありません。

その不安を黒岩に相談したところ、

「専門性」がない人は、「経験」とポジショニングで勝負しろ!と。

 

伸びている市場で、「経験」を積むことで、専門性がなくても活躍できると黒岩はいいます。

 

「専門性」がない方は、伸びている市場で働いて「経験」を積みましょう。

 

仕事のライフサイクル

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すべての仕事は、このライフサイクルのように生まれては消えていきます。

 

①ニッチ   ビジネスを始める人。

②スター   儲かるから真似を始める人。

③ルーティーンワーク 誰でもできるレベルまで汎用化されたステージ。

④消滅    テクノロージーにより人がいならくなる。

 

イス(雇用)の数でみると下の図がわかりやすいです。

 

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みなさん。今の仕事は、①~④のどれに当てはまりますか?

 

今現在③ルーティーンワークしかやっていない人は、その仕事は今後、機械に代替えされる恐れがありますので、注意してください。

 

私の会社では③ルーティーンワークは、ほぼ外注化となっていますね。

 

この2つの図を、皆様の会社と照らしあわせて、危機感を感じてください。

 

転職の場合、③にきたら、①か②に行ける事を考える必要があります。

 

 

 

転職はタブーという世界を変える!

 私自身、「転職」は、恐怖と感じています。

「お金」「不安」「人間関係」「友人関係」「家族の事」

今まで、上手くいって来たサイクルが、全部壊れるのではないかと。

 

 でも黒岩は言います。

 

いいか青野。転職とはな、単に名刺の住所や給料が変わるだけのものじゃない。世の中の人々に次のチャンスをもたらすものなんだよ。今の会社では活躍できていなかったとしても、違う場所で輝ける可能性がある人は本当にたくさんいる。 

 

「転職で輝ける人はたくさんいると」黒岩の言葉、まさにその通りです。。

 

それなのに、転職をタブー視して会社への忠誠という言葉で自分をごまかしている人間がどれほど多いことかそんな人間が増えると、いずれ会社そのものが立ち行かなくなる。そして、人材の流動性が下がれば最終的には社会全体もダメになる。転職が当たり前になれば、その逆のことが起こる。自分をごまかさず、本当に正しいことができる。会社もより社員に魅力を感じてもらえるような場であろうとする。私は、転職が日本の社会を変えると本心から信じている。

だから「転職は善」なのだと。

 

著者の北野さんは、いまだに転職はタブーと扱われる日本社会をこの本を通じて破壊し世界を変えようとしています。

 

転職があたり前になれば、組織や社会にとってもポジティブな影響を与えると最後に述べられています。

 

この本を読むまで「転職」にあまり良いイメージを持っていなかったのも事実です。

 

今の会社で苦しんでいる人、「転職」したくても恐怖で出来ずにいる人、

市場(マーケット)が縮小して、会社自体の売り上げも下がっている人、

 

このような方は、この「転職の思考法」を読んで頂きたいです。

とても心が温まる素晴らしい本です。

 

最後に黒岩の言葉をみなさまに!

 

 「伸びている市場に身を置け、そのうえで、自分を信じろ、青野よ」

 

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

 

 

それでは

 

ぐっさん。